旨い蕎麦を喰らう 松翁

神保町とお茶の水の間あたりの、非常に分かりにくい場所にそれはあった。近づくと、店は見えずとも、どこからともなく蕎麦湯とてんぷらの香りが漂った。

どこだろう？としばらく近辺をうろうろすると、その香りから遠ざかってしまい、お店も見当たらない。一本裏に入ってみると、私が香りを感じ取った場所のちょうど真裏に入り口を発見。すなわち香りは裏口から立ち上っていたものだった。私の嗅覚はアレルギーにやられていても間違っていなかった！しかし目立たない場所だなあ。

扉を開けると、かなり混みあっている。土曜の昼時で、近隣のオフィスはお休みのため、あたりはとても静かだったのだが、知っている人が食べにきているようだ。

並蕎麦（ざる蕎麦）と田舎蕎麦のあいもりに、けんちん汁がついたセットを注文。寒い日に暖かいけんちんがまた合うこと！並蕎麦は細めだがしっかりした歯ごたえ、こしがいいですね。田舎蕎麦は並蕎麦よりもやや太めで、香ばしい。旨い！しかも名店なのに、いわゆる“名店もり”ではなく、かなりしっかりした量が盛られているのも驚き！

松翁

変わり蕎麦というのもあって、日替わりでいろんな味が楽しめるようだ。次はぜひ試したいものだなあ。てんぷらの香りも最高だった。これもぜひ試してみたい。