大正レトロ まつむらのプリン
人形町にある昔ながらの懐かしい味わいのパン屋さん、サンドウイッチパーラー・まつむら。
お店の外観からしていかにもレトロですが、人形町にあってはそれは当たり前のことで、むしろそのレトロ感の方が自然。
中に入り、売られているパンを見ると、新しいパン屋さんではあまり見かけない懐かしい顔つき(見た目)のものがずらり。
お店の名前にもあるサンドウイッチは、シンプルな美味しさを強く感じる本物の味で、余計なものは入れず、パンも具も素材の味がしっかりする手作りの絶品。しかもパンのきめ細かさや、切り口の美しさはさすが老舗の貫禄。頼めば好みのサンドウイッチもつくってもらえます。
地元密着のパン屋さんですが、雑誌やテレビでもしょっちゅう取り上げられるので、ここのサンドウイッチはかなり有名です。
クリームパンも、創業時から変わらないカスタードクリームがたっぷり入ったレトロ感あふれるもので、行くと必ず買ってしまう逸品。
しかし、それだけでなく、ここのプリンが私の好みズバリな味です!卵が濃厚で生地がしっかり、カラメルはちゃんと苦味の感じられる焦げ茶色。
ちまたで人気のパステルのなめらかプリン(→私、これ全く好きになれず…プリンは蒸した生地をはっきり舌で感じたい。とろけさせたいなら、プリンじゃないデザートでいいのでは?と常日頃思う)とは対極をなすものです。
このパッケージの飾らない感じもまたお店の雰囲気に合っていて、いっそうインパクトを強くしています。
ここのお店、昭和レトロかと思っていたら、創業1921年だそうで、なんと大正10年。大正レトロだったんですね。
変わらないものの大切さをいつも実感させてくれる人形町。このまつむらも、いつまでも変わらずパンを作り続けてほしいです。