*avec douceur* 甘美日和

美味しいお菓子・食べ物大好きです♪ 2005年9月から他のブログサービスで書いているブログを徐々にコピペしてはてなブログに移行させています。

悲しいかな、飲めないヴーヴレ

最近ワインをよくネットで購入するのですが、先日、私の大好きなヴーヴレ(ロワールのシュナン・ブラン種で作られた白ワイン)、しかもティエリー・ピュズラ(ロマネ・コンティのオーナーが彼のワインをほしがるという醸造家)のヴーヴレが追加入荷しているのを発見!

しかもそのヴーヴレは、かのニコラ・ルナール(私が以前から一度飲んでみたいと思い続けている天才醸造家)が、ルメール・フルニエを去る前に最後に栽培と醸造を行ったワインとのこと!ニコラが去ったあとにルメール・フルニエとティエリーが取引したので、お値段もとっても懐にやさしい!そんないい話があったなんて…。これは早速買うしかない。

1本はすぐ飲むために、そして1本は取っておこうと、2本購入。昨日、1本目を開けることに。

そしてグラスに注いで香りをかぐと…“?”何かがおかしい。何なの?この香り。今までかいだことのない、なんとも変な香り。すっぱいような、くさいような、私はちょっとぬかみそを連想した香り。そして口に含むと酸味ばかりが強く出て、シュナンブランの味を感じることができない…。まさかビオだからこんな香りってことないでしょ?なにこれ?もしかして“ブショネ”???

ブショネとは、コルク臭(コルクの中のかびや雑菌がワインにうつり、かび臭いような風味になったもの)ですが、いろいろ言われていますが2〜5%くらいの発生率のようです、つまりブショネにあたるのは事故のようなもの、仕方ないんです。外からは分からないので、避けることもできない。ワインの勉強していたとき、「実際に自分がブショネのワインに当たって、判別できるのだろうか…」と思っていたのですが、やっぱり分かる、これは何かおかしい。

どうしても気になったので、保管用に買ったもう1本も急遽あけてみることにしました。そしたらやっぱり、香りが全然違う。鼻をつくような気になる香りはしない。味わいも、不自然な強い酸味はない、すっきりな辛口で、後味がとてもまろやかなもの。よかったー、2本買っていて。私が憧れていたニコラ・ルナールのワインってこんな味だったの?と疑問が残るまま終了、とならずにすみました。

ブショネのワインは仕方なく料理酒へ…。2回楽しめると思っていたので、本当に残念でした。でもいい経験でした。